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変形性股関節症に対するBHA(人工骨頭置換術:Bipolar Hip Arthroplasty)とTHA(人工股関節置換術:Total Hip Arthroplasty)の違いとは?―侵入方向と侵襲筋に注目して解説―

疾患別
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変形性股関節症に対して行われる手術には、「BHA(人工骨頭置換術)」と「THA(人工股関節全置換術)」の2種類があります。
どちらも痛みの緩和や可動域の改善を目的に行われますが、手術の目的やアプローチ方法、侵襲される筋肉、術後の理学療法内容に明確な違いがあります。

特に医療学生や新人の理学療法士にとって、「どちらの術式かによってリハビリのポイントがどう変わるのか?」を理解することは、術後の筋出力回復や動作指導に直結する重要な知識です。

本記事では、まず日本における変形性股関節症の発症率と手術件数の統計を確認しつつ、BHAとTHAの侵入方向と侵襲筋の違いに注目して、評価や治療方針を考えるポイントを整理していきます。

  1. 🌎統計
  2. 🧤手術適応となりやすい疾患とその原因
    1. 🔹 1. 変形性股関節症(OA: Osteoarthritis)
    2. 🔹 2. 大腿骨頭壊死症(ONFH: Osteonecrosis of the Femoral Head)
    3. 🔹 3. 関節リウマチ(RA: Rheumatoid Arthritis)
    4. 📊 疾患別の手術適応と原因のまとめ
  3. 💡BHAとTHAの手術適応の違い
    1. 🔸 BHA(Bipolar Hip Arthroplasty:人工骨頭置換術)
      1. 【主な適応】
      2. 【メリット】
    2. 🔸 THA(Total Hip Arthroplasty:人工股関節全置換術)
      1. 【主な適応】
      2. 【メリット】
  4. 🧭 アプローチ(侵入方向)と侵襲筋
    1. 🔹 アプローチ方法の違いと影響
    2. 📌 筋侵襲の影響
  5. 🔬 エビデンス
  6. 🦵術後の免荷期間と荷重制限
    1. 🔸 BHA(人工骨頭置換術)の術後荷重
      1. ✅ 免荷期間の目安(BHA)
    2. 🔸 THA(人工股関節全置換術)の術後荷重
      1. ✅ 免荷期間の目安(THA)
    3. 📌 理学療法士視点での注意点
    4. 🧪 エビデンスを伴う臨床的知見
  7. 🦵 術後の動作への影響
    1. 🔹 BHAとTHAにおける術後のADL・動作への影響
    2. 🔸 動作への具体的な影響と対策(術式別)
      1. 【後方アプローチのTHA・BHA】
      2. 【前外側・直接前方アプローチ(MIS)】
    3. 🔹 術後の歩行と姿勢制御
      1. 🧍‍♂️ 歩行障害の例とその原因
    4. 📌 理学療法士による動作観察のポイント
    5. ✅ エビデンスと臨床知見の活用
  8. 🧪 理学療法評価|目的に応じた術後評価の組み立て方
    1. 🔹 理学療法評価の目的とは?
    2. 🔸 評価項目と臨床での活用
    3. 🔹 術式ごとの評価ポイント
      1. ▶ BHA(特に高齢者例)
      2. ▶ THA(MIS vs 従来法)
    4. ✅ 理学療法評価から導く方針
    5. 📚 補足:推奨される評価スケジュール(例)
  9. 🏃‍♂️ 理学療法治療|術後の回復過程を支える戦略的アプローチ
    1. 🔹 理学療法治療の基本原則
    2. 🔸 術後急性期(〜術後1週間)
    3. 🔹 回復期(術後2週〜1ヶ月)
    4. 🔸 社会復帰期(術後1〜3ヶ月)
    5. ⚠️ 術式ごとの留意点
    6. ✅ 理学療法士の役割
  10. 🦵股関節周囲骨折と術後の移動レベルの低下
    1. 股関節周囲骨折の影響
    2. 移動能力の低下
  11. 人工股関節置換術後の早期リハビリが歩行やバランス能力に与える影響
    1. 早期リハビリの重要性
    2. エビデンスに基づく効果
  12. 🧊 物理療法|術後の疼痛管理と機能回復の支援
    1. 🔹 物理療法の目的
    2. 🔸 主な物理療法の種類と適応
    3. 🔹 エビデンスに基づく疼痛緩和効果
    4. 🔸 個別対応の重要性
    5. ✅ 理学療法士の視点
  13. 🏠 ホームエクササイズ|時期と段階をふまえた自宅リハビリの継続プラン
    1. 🔹 ホームエクササイズの目的
    2. 🔸 リハビリの時期と段階に応じたプランニング
    3. 🔸 実施上の注意
    4. 🔸 継続の工夫
  14. 🎓 国家試験対策|変形性股関節症・BHA/THAの頻出ポイントまとめ
    1. ✅ 出題頻度の高いテーマ
    2. 🧠 国家試験で覚えるべきキーワード一覧
    3. 📘 過去問ピックアップ(第55回〜第59回)
    4. 📎 効率的な学習のコツ
  15. ❓ Q&A|よくある質問と回答
    1. ❓ Q1. THAとBHA、術後の注意点ってどう違うの?
    2. ❓ Q2. THA後の理学療法で一番注意すべきことは?
  16. 📘 最新ガイドライン|人工股関節置換術の方針と推奨事項(BHA / THA)
    1. ✅ 1. 人工股関節置換術に関する国内外ガイドラインの概要
    2. ✅ 2. 術式の選択指針(ガイドラインからの要点)
    3. ✅ 3. 術後リハビリの推奨事項(ガイドラインより)
    4. 🔍 補足:最新研究からの知見(エビデンス)
  17. 📚 書籍紹介
  18. まとめ
  19. さいごに
  20. 参考文献

🌎統計

厚生労働省の「患者調査(2020年)」によると、日本における変形性股関節症の推定患者数は約78万人にのぼり、特に中高年女性に多く見られます。

また、一般社団法人日本人工関節学会の報告(2023年)によると、年間の人工股関節全置換術(THA)は約9万件人工骨頭置換術(BHA)は約2万件実施されており、いずれも増加傾向にあります(参考:日本人工関節学会HP)。

これらの統計は、高齢化の進展とともに股関節疾患への対応が急務であることを示しています。

🧤手術適応となりやすい疾患とその原因

BHAおよびTHAは、変形性股関節症の進行や他の股関節疾患に対して適応される手術です。​以下に、これらの手術の適応となる主な疾患とその原因を示します。​

🔹 1. 変形性股関節症(OA: Osteoarthritis)

  • 一次性OA:​加齢や遺伝的要因により関節軟骨が自然に劣化する。
  • 二次性OA:​外傷、先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全などの既存の異常が原因で発症。​

日本における変形性股関節症の患者数は増加傾向にあり、特に高齢女性に多く見られます。​

変形性股関節症について詳しく解説👉『変形性股関節症とは?原因・手術・リハビリまでやさしく解説【医療職・学生向け】

🔹 2. 大腿骨頭壊死症(ONFH: Osteonecrosis of the Femoral Head)

  • 原因:​ステロイドの長期使用、アルコールの過剰摂取、外傷など。
  • 特徴:​大腿骨頭への血流が遮断され、骨組織が壊死する。​(一般社団法人 日本循環器学会)

ONFHは進行すると関節の崩壊を招き、THAが適応されることが多いです。(​厚生労働科学研究成果データベース)

🔹 3. 関節リウマチ(RA: Rheumatoid Arthritis)

  • 原因:​自己免疫反応により関節の滑膜が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊される。
  • 特徴:​多関節にわたる炎症と破壊が進行し、股関節にも影響を及ぼす。​

RA(関節リウマチ)による股関節の破壊が進行した場合、THAが適応されます。​


📊 疾患別の手術適応と原因のまとめ

疾患名主な原因適応手術備考
変形性股関節症加齢、先天性異常、外傷BHA/THA進行度や患者の年齢により選択される
大腿骨頭壊死症ステロイド、アルコール、外傷THA骨頭の崩壊が進行した場合に適応される
関節リウマチ自己免疫反応THA多関節にわたる破壊が進行した場合に適応される

これらの疾患に対する手術の選択は、患者の年齢、活動レベル、疾患の進行度などを総合的に考慮して決定されます。​また、手術の種類やアプローチ方法によって、術後のリハビリテーションや予後にも影響を及ぼすため、適切な評価と計画が重要です。

💡BHAとTHAの手術適応の違い

🔸 BHA(Bipolar Hip Arthroplasty:人工骨頭置換術)

【主な適応】

  • 高齢者の大腿骨頸部骨折
  • 骨折部が変性関節に至っていない症例
  • 高齢・低活動性で、耐久性より短期的な安定性が重視される場合

【メリット】

  • 手術時間が短い
  • 出血量が少ない
  • THAに比べて術後の脱臼リスクがやや低い
    (ただし、長期成績はTHAに劣る)

🔸 THA(Total Hip Arthroplasty:人工股関節全置換術)

【主な適応】

  • 進行した変形性股関節症
  • 大腿骨頭壊死症(ONFH):骨頭の崩壊を伴う症例
  • 関節リウマチ:骨破壊を伴う症例
  • BHAでは対応できない高度な関節変形や痛みが持続する症例

【メリット】

  • 長期的に高い関節機能の維持
  • 痛みの大幅な軽減
  • 若年~中年層の活動性を考慮した選択が可能

🧭 アプローチ(侵入方向)と侵襲筋

🔹 アプローチ方法の違いと影響

アプローチ名侵入方向侵襲筋備考
後方アプローチ臀部側**外旋筋群(梨状筋など)**を切離一般的だが脱臼リスクあり
前外側アプローチ側方前部中殿筋前部や小殿筋を部分的切離脱臼しにくいが術後跛行のリスクも
直接前方アプローチ前面筋間進入(筋切離なし最小侵襲手術(MIS)に適し再建早期化可

📌 筋侵襲の影響

  • 外旋筋群(梨状筋、双子筋など)を切離することで外旋筋の筋力低下→脱臼リスク増加
  • 中殿筋・小殿筋への侵襲があると股関節外転筋力の低下→**トレンデレンブルグ歩行(跛行)**の原因に

跛行については、別記事👉『跛行とは?原因となる筋力低下・起こりやすい疾患・リハビリアプローチを徹底解説!』で詳しく解説🦵

🔬 エビデンス

「後方アプローチは可視性に優れ、手技も容易であるが、外旋筋群の切離により術後脱臼率がやや高くなる。一方、直接前方アプローチでは筋損傷が少なく、早期回復が期待されるが技術習得には熟練が必要である。」
(引用:J Orthop Surg. 2022;30(2):145-152.)


このように、適応疾患、年齢、活動性、侵襲筋への影響を総合的に考慮してBHAとTHAが選択されます。特にリハビリテーションの観点では、どの筋に侵襲が加わったかを理解することが、適切な介入を行う上で極めて重要です。

🦵術後の免荷期間と荷重制限

🔸 BHA(人工骨頭置換術)の術後荷重

  • 早期全荷重が可能なことが多く、特に骨粗鬆症の高齢者では、術翌日から荷重歩行を進めることもあります。
  • 主な目的は廃用予防転倒リスクの低下肺合併症の予防など。

✅ 免荷期間の目安(BHA)

術式免荷期間荷重開始の目安
後方アプローチほぼ即時荷重可(術翌日〜)軽度介助〜自立歩行を早期目指す
前外側・直接前方翌日より荷重開始歩行器・杖を用い徐々に独歩へ

「高齢者の大腿骨頸部骨折に対するBHAでは、原則として術翌日から荷重を許可することで合併症が有意に減少した」
(引用:J Orthop Sci. 2019;24(6):1021–1027)


🔸 THA(人工股関節全置換術)の術後荷重

  • 近年では**MIS(最小侵襲手術)**の導入やインプラント技術の進歩により、THAも早期荷重が主流です。
  • ただし、骨盤骨折を伴う症例骨移植を行った症例では免荷期間が必要。

✅ 免荷期間の目安(THA)

症例タイプ免荷期間備考
通常例(MIS適応)1〜3日以内に荷重開始杖歩行〜自立歩行へ段階的進行
骨質が弱い、骨移植あり2〜4週の部分免荷骨癒合を待って荷重増加
両側同時THA1〜2週の注意期間ありバランスや筋力に注意

📌 理学療法士視点での注意点

  • 脱臼肢位の教育(特に後方アプローチ)は、免荷以上に重要です。
  • 筋損傷が大きいアプローチでは、筋出力が出るまで杖や歩行器使用を継続
  • 骨粗鬆症の評価(DEXAなど)が術前後で行われている場合、骨強度に応じて免荷期間が調整されることも。

🧪 エビデンスを伴う臨床的知見

「最小侵襲手術(MIS)によるTHA後は、筋温存効果により術後48時間以内の荷重開始が機能回復に寄与した」
(引用:Clin Orthop Relat Res. 2020;478(4):874–882)

「大腿骨頸部骨折後のBHA患者では、早期荷重介入が歩行獲得日数を平均4日短縮させた」
(引用:Geriatr Orthop Surg Rehabil. 2021;12:21514593211035927)

🦵 術後の動作への影響

🔹 BHAとTHAにおける術後のADL・動作への影響

BHA(人工骨頭置換術)およびTHA(人工股関節全置換術)はいずれも、術後早期に動作の改善が期待されますが、侵襲筋・侵入方向・年齢・併存疾患などにより影響の程度が異なります。

比較項目BHATHA
対象年齢高齢者が多い若年〜高齢まで幅広い
ADL改善比較的早期(特に術前ADLが低い例)長期的に良好な改善が期待される
術後疼痛少なめより大きく軽減される
脱臼リスクやや高い(特に後方アプローチ)アプローチにより差あり
術後脱臼肢位重要:特に屈曲・内転・内旋の回避(後方)同様の制限が必要
動作制限ベッド→椅子移動、立ち上がり動作、靴下の着脱に注意特に初期動作に慎重さ必要

🔸 動作への具体的な影響と対策(術式別)

【後方アプローチのTHA・BHA】

  • 起立・着座動作股関節の屈曲が深くなると脱臼の危険がある。
  • 特に「低い椅子からの立ち上がり」「トイレ使用」などにアダプティブ機器の使用を推奨

【前外側・直接前方アプローチ(MIS)】

  • 侵襲筋が少なく早期荷重・自立歩行が可能
  • ただし腸腰筋炎による鼠径部痛が発生することがあるため、股関節伸展・外旋動作に注意

「MISアプローチ群では術後2週時点でのTimed Up and Go(TUG)テストの改善が有意であった」
(引用:J Arthroplasty. 2020;35(4):947–953)


🔹 術後の歩行と姿勢制御

  • BHA患者は筋力低下+疼痛の影響で術側への荷重回避性歩行(Trendelenburg歩行)が出現しやすい。
  • THAでは前方アプローチを用いた場合、歩容回復が早い傾向がある。

🧍‍♂️ 歩行障害の例とその原因

歩行パターン主な原因代表的な対策
トレンデレンブルグ歩行中殿筋の筋力低下中殿筋トレーニング、T字杖
小股歩行(疼痛性)術後の疼痛回避疼痛コントロール、荷重訓練
骨盤の不安定性侵襲筋の影響(小殿筋など)体幹・骨盤安定化訓練

跛行については、別記事👉『跛行とは?原因となる筋力低下・起こりやすい疾患・リハビリアプローチを徹底解説!』で詳しく解説🦵

📌 理学療法士による動作観察のポイント

  • ベッド→立位の移行動作での股関節角度に注意(脱臼肢位の確認)。
  • 段差昇降・方向転換時の不安定性バランス評価や筋力トレーニングの指標になる。
  • 特に浴室や和式トイレでのADL制限については在宅環境評価と福祉用具選定が重要。

✅ エビデンスと臨床知見の活用

「THA後の脱臼は、動作指導を適切に行った群で有意に減少した(教育的介入の有効性)」
(引用:J Rehabil Med. 2022;54:jrm00341)

「Trendelenburg歩行は中殿筋筋力がMRC3以下で有意に発生しやすい」
(引用:Phys Ther. 2018;98(10):860–866)


このように、手術の侵入方向・侵襲筋・術後のリハビリの質が、術後動作の質に大きく関わります。

🧪 理学療法評価|目的に応じた術後評価の組み立て方

🔹 理学療法評価の目的とは?

BHA(人工骨頭置換術)・THA(人工股関節全置換術)後の理学療法では、次のような目的別に評価を行うことが重要です:

  1. 脱臼リスクの回避(特にTHA後)
  2. 荷重能力の確認(歩行訓練に向けて)
  3. 侵襲筋の回復具合の確認(筋力・疼痛)
  4. 術前と術後のADLレベルの把握(ゴール設定)
  5. 二次障害の予防(廃用・転倒)

🔸 評価項目と臨床での活用

評価項目評価方法評価目的
バイタルサインHR・BP・SpO₂安全な訓練導入基準
股関節可動域(ROM)ゴニオメーター屈曲・伸展・外転制限の確認
股関節周囲筋力MMT or HHD中殿筋・大腿四頭筋が特に重要
TUG(Timed Up and Go)起立〜歩行〜着座時間転倒リスクの指標(13.5秒以上で高リスク)
歩行分析歩隔・歩幅・Trendelenburg徴候中殿筋機能のチェック
FIM・BIADL能力の評価リハビリ進行度の把握
疼痛評価NRS or VAS安静時と荷重時の疼痛差

中殿筋筋力低下はTrendelenburg歩行の出現と相関があり、脱臼リスクを高める(Phys Ther. 2018;98(10):860–866)


🔹 術式ごとの評価ポイント

▶ BHA(特に高齢者例)

  • 認知機能(HDS-R)や平衡機能(FRT)も併せて評価
  • 起立・移乗における代償動作(手すり依存など)の観察

▶ THA(MIS vs 従来法)

  • 侵襲筋(小殿筋・大腿筋膜張筋など)の筋出力をHHDで定量化
  • アプローチ別での可動域制限パターンの違いに着目(例:前方なら伸展、後方なら屈曲制限)

✅ 理学療法評価から導く方針

理学療法士は評価結果をもとに、以下のような個別性の高い目標とアプローチを設定します:

  • 脱臼リスクが高いなら → 動作指導・筋再教育
  • 中殿筋がMRC3以下 → 荷重制限+中殿筋強化
  • ADLがFIM80点未満 → 介助動作の最適化+在宅調整

📚 補足:推奨される評価スケジュール(例)

術後日数評価内容
術後1〜2日目バイタル、ROM、MMT(簡易)
術後3〜7日目歩行分析、TUG、疼痛評価、FIM
術後2週以降可動域・筋力再評価、ADL・在宅復帰目標の確認

このように、評価は単なる数値化ではなく、理学療法の方向性と予後予測のために行う重要なステップです。

🏃‍♂️ 理学療法治療|術後の回復過程を支える戦略的アプローチ

🔹 理学療法治療の基本原則

BHAおよびTHA術後のリハビリは、「脱臼予防・廃用予防・機能再獲得・社会復帰支援」の4本柱で進められます。特に侵襲筋の再教育と股関節機能の再構築はリハビリの中心的テーマです。


🔸 術後急性期(〜術後1週間)

目的治療内容補足
廃用予防深呼吸・足関節ポンプ・四肢他動運動DVT予防にも有効
安全な離床ベッド〜椅子移乗訓練・起立練習脱臼肢位の回避教育
荷重訓練段階的荷重練習(医師指示に従う)免荷指示ありの場合は三動作歩行指導
侵襲筋の再教育等尺性収縮・中殿筋タオル挟み運動小殿筋切離例では慎重に実施

術後4日目までに立位訓練を開始することで、転帰が良好になる(J Bone Joint Surg Am. 2012;94(3):202-206)


🔹 回復期(術後2週〜1ヶ月)

目的治療内容補足
歩行の安定化杖歩行・歩幅/速度の改善Trendelenburg歩行の修正訓練
筋力強化セラバンド・SLR・CKCエクササイズ侵襲筋と股関節伸展筋に焦点
ADL練習更衣・入浴・トイレ動作訓練自宅環境へのフィードバック指導
転倒予防バランストレーニング・立位保持練習高齢者では平衡感覚再訓練も有効

🔸 社会復帰期(術後1〜3ヶ月)

目的治療内容補足
応用動作獲得階段昇降・不整地歩行杖なし歩行を目指す
体力向上エアロバイク・水中歩行股関節への負荷を軽減しながら訓練可能
社会活動参加買い物・通勤訓練・自動車乗降心理的サポートも視野に入れる

⚠️ 術式ごとの留意点

  • 後方アプローチの場合
     → 屈曲・内転・内旋の複合動作を回避(例:靴下を履く動作に注意)
  • 前方アプローチの場合
     → 伸展・外旋の組み合わせに注意(例:寝返り動作時)

THA後の脱臼予防には、日常動作における姿勢教育と筋再教育のバランスが重要(Clin Orthop Relat Res. 2014;472(12):3764–3771)


✅ 理学療法士の役割

  • 荷重指示と筋力回復のタイミングを見極めながら訓練設計
  • 在宅復帰や転院に向けて他職種と連携
  • 再脱臼や慢性疼痛のリスク因子を回避する生活指導

このように、術式や患者特性に応じてオーダーメイドに訓練を構成することが、再発予防と生活機能向上の鍵となります。

🦵股関節周囲骨折と術後の移動レベルの低下

股関節周囲骨折の影響

股関節周囲骨折(大腿骨近位部骨折)は、特に高齢者において非常に一般的な疾患です。骨折後、患者は長期的な移動能力の低下を経験することが多く、術後リハビリを適切に行わなければ、歩行機能の回復が難しくなる可能性があります。骨折による急激な移動制限が、術後のリハビリによってどれくらい回復するかについては、いくつかの研究で示されています。


移動能力の低下

股関節周囲骨折や人工股関節置換術後、患者の移動レベルは術前の状態と比べて1〜2段階低下することが一般的です。以下のような変化が見られます。

  1. 手術前:軽度の痛み、歩行困難なし、社会活動に制限なし
  2. 手術後
    • 術直後(1週間〜1ヶ月):寝たきりまたは部分的な荷重での歩行(介助あり)
    • 術後3ヶ月〜6ヶ月:部分荷重を開始、杖を使用しながらの歩行
    • 術後1年後:歩行能力は回復するが、階段の昇降や長距離歩行には制限が残ることが多い

これにより、術後はADL(活動的日常生活)の制限が大きくなることがわかります。特に、股関節周囲骨折を起こした高齢者の場合、術後の移動能力は1段階〜2段階の低下が見られることが報告されています(Burgers et al., Journal of Bone and Joint Surgery, 2017.)。

術後の歩行レベルについては👉『歩行とは何か?|正常歩行のメカニズムと異常歩行(脚長差・装具・疾患)・ロッカー機能・術後リハビリまで徹底解説』の中で解説🚶

人工股関節置換術後の早期リハビリが歩行やバランス能力に与える影響

早期リハビリの重要性

人工股関節置換術後の早期リハビリが歩行やバランス能力に与える影響についての研究が増えています。早期にリハビリテーションを開始することで、術後の回復が促進され、歩行やバランスの改善が見込まれることがわかっています。早期に歩行訓練や体重支持の訓練を行うことが、患者の長期的な機能回復に大きな影響を与えることが報告されています。


エビデンスに基づく効果

以下のようなエビデンスが示されています。

  • 早期リハビリは歩行能力の回復を加速させる
    早期にリハビリを開始することで、術後3ヶ月以内に歩行速度や歩行距離が有意に改善することが示されています。特に、術後48時間以内に開始した歩行訓練が歩行速度バランス能力を向上させるとされています(Cunningham et al., British Journal of Anaesthesia, 2015.)。
  • 術後1週間以内の歩行訓練
    早期の歩行訓練を行うことで、術後1週間以内に歩行能力を60〜80%回復させたというデータがあります。この回復は、半年後まで持続することが多く、早期の介入が重要であることがわかります(Parker et al., Osteoarthritis and Cartilage, 2012.)。
  • バランス能力の改善
    早期にリハビリテーションを開始した患者は、**バランス能力(片足立ちや重心移動)**が術後3ヶ月以内に改善し、その後の転倒リスクが低下することが報告されています(Zhao et al., Clinical Rehabilitation, 2019.)。

股関節周囲骨折後や人工股関節置換術後の移動能力の低下は避けがたいものであり、術後の早期リハビリテーションが非常に重要です。早期リハビリによる歩行能力とバランス能力の回復は、患者の生活の質(QOL)の向上に大きく貢献し、術後の転倒リスクの軽減にもつながります。

術後の早期介入が機能回復において決定的な役割を果たすため、早期の歩行訓練とリハビリが推奨されます。

🧊 物理療法|術後の疼痛管理と機能回復の支援

🔹 物理療法の目的

BHA・THA術後における物理療法の主な目的は、以下の3点に集約されます。

  1. 術後疼痛の緩和
  2. 炎症の抑制
  3. 筋収縮促進および血流改善による回復促進

🔸 主な物理療法の種類と適応

物理療法使用目的実施時期留意点
冷却療法(アイシング)炎症と疼痛の抑制術後直後〜1週間程度20分以内の間欠使用が基本
温熱療法(ホットパック)筋緊張緩和・血流促進炎症消退後(術後2週以降〜)創部の状態に注意
低周波電気刺激(TENS)鎮痛効果・筋収縮誘導疼痛強い時期〜全期間で有効筋力低下へのアプローチにも
超音波療法(US)組織治癒促進・瘢痕柔軟化創部周囲に対して適応金属インプラント部位には非照射
マイクロ波療法深部温熱による筋緊張緩和回復期(術後3週〜)人工関節周囲は避けること

超音波療法は、軟部組織の回復促進に有効である(Nussbaum EL. Physical agents. In: Cameron MH. Physical Agents in Rehabilitation. 2017)


🔹 エビデンスに基づく疼痛緩和効果

  • TENSはTHA術後の疼痛緩和において、オピオイド鎮痛薬の使用量を有意に減少させるとの報告あり。
    (参考文献:Dowswell G et al. Cochrane Database Syst Rev. 2009;(2):CD007052)
  • アイスパックは術後早期の浮腫軽減と可動域回復を促進する可能性が示唆されています。
    (参考文献:Waterman BR et al. J Arthroplasty. 2015;30(5):848-852)

🔸 個別対応の重要性

  • 高齢者では皮膚感覚の低下や循環障害があるため、温冷療法は慎重に実施。
  • 神経麻痺や筋収縮不全がある場合には電気刺激療法が補助的に有効。

✅ 理学療法士の視点

  • 痛みが強く訓練に取り組めない時期には、物理療法での補助がモチベーション向上に寄与
  • 単なる疼痛コントロールではなく、「治療参加のための環境づくり」として位置付けるのが理学療法士の役割です。

🏠 ホームエクササイズ|時期と段階をふまえた自宅リハビリの継続プラン

🔹 ホームエクササイズの目的

変形性股関節症に対するBHAやTHAの術後、自宅での運動継続には以下の目的があります。

  • 股関節周囲筋の筋力回復と左右差の是正
  • 関節可動域(ROM)の維持・拡大
  • バランス能力と歩行の安定化
  • 再脱臼・再拘縮の予防
  • 日常生活活動(ADL)の再獲得と生活の質(QOL)の向上

術後ホームプログラムは施設リハ終了後も身体機能維持に不可欠(Jan M-H, Clin Rehabil. 2004)


🔸 リハビリの時期と段階に応じたプランニング

術後の回復は「段階的な負荷調整」が重要です。以下のように時期ごとの目標とエクササイズ内容をプランニングして進めます。

時期目標推奨エクササイズポイント
術後〜退院直後(術後1〜3週)安静度の維持・血栓予防・筋萎縮の予防・足関節ポンピング
・殿筋等尺性収縮
・膝伸展運動
痛みのない範囲で実施。回数より「習慣化」重視。
術後4〜6週(外来リハ期)筋力強化・可動域拡大・ADL再構築・股関節外転運動(セラバンド)
・椅子立ち上がり練習
・バランス練習
歩行器・杖使用の有無に応じて安全配慮を。
術後7週〜3か月(退院後中期)片脚立ち・段差昇降・実生活への移行・片脚立ち練習
・スクワット(浅め)
・階段昇降訓練
歩行能力に応じ、反復練習で自立度を高める。
術後3か月以降(長期自立期)バランス再建・筋持久力の向上・予防的介入・軽負荷スクワット
・片脚バランスボール練習
・外出歩行
脱臼予防肢位を守りつつ、運動習慣の定着を目指す。

🔸 実施上の注意

  • 痛みや腫脹がある場合は一時中止し、医療者へ相談
  • **脱臼肢位(過屈曲・内転・内旋)**に注意しながら行う
  • 体調や疲労感に応じて負荷を調整しながら無理のない継続を

🔸 継続の工夫

  • カレンダーやアプリで日々の実施記録を管理
  • 家族や訪問リハスタッフと共有しモチベーション維持
  • フィードバックを受けながら自己修正を行う

📝 ポイント:病院で学んだ運動をベースに「自分の回復段階に合ったプランを作成」することが重要です。退院後はPTなどと相談しながら個別性のあるホームプログラムに仕上げていきましょう。


今どの段階で、何をすべきか」を判断することが重要と言えます。

🎓 国家試験対策|変形性股関節症・BHA/THAの頻出ポイントまとめ

理学療法士国家試験では、変形性股関節症(OA hip)や人工股関節置換術(THA・BHA)に関する問題は頻出かつ高得点源です。以下に、押さえておきたい出題ポイントをまとめます。


✅ 出題頻度の高いテーマ

分野出題例覚えるべきポイント
整形外科疾患変形性股関節症の症状・好発年齢40歳以降、女性に多く、片側性が多い。
画像所見OA股関節のX線所見関節裂隙狭小化、骨棘形成(特に外側)、骨嚢胞など。
人工関節THA/BHAの術式と適応疾患BHAは大腿骨頭壊死に、THAはOAやRAに。
合併症・注意点脱臼肢位の回避・術後管理後方アプローチの場合:股関節屈曲・内転・内旋を避ける。
術後理学療法免荷期間、歩行訓練の開始時期セメントレスTHAの場合、部分免荷2週〜、全荷重は4〜6週。

🧠 国家試験で覚えるべきキーワード一覧

  • 好発年齢と性別:「中年女性に多い」←頻出!
  • X線所見の基本4つ:「関節裂隙狭小化」「骨棘」「骨嚢胞」「骨硬化」
  • 軟骨変性の順序:「関節軟骨 → 骨端 → 変形」と進行する
  • THAとBHAの違い:BHAは寛骨臼温存、THAはカップも入れる
  • 脱臼の肢位後方アプローチなら屈曲・内転・内旋(国家試験定番!)
  • 理学療法開始時期:セメント有無で免荷期間が違うことに注意!

📘 過去問ピックアップ(第55回〜第59回)

問題例①:「人工股関節全置換術後の脱臼を予防するために避けるべき股関節の肢位はどれか」
→ 正解:屈曲・内転・内旋(後方侵入)

問題例②:「高齢女性に多く、関節裂隙の狭小化が画像で確認される股関節疾患はどれか」
→ 正解:変形性股関節症


📎 効率的な学習のコツ

  • 疾患→症状→治療→術後管理の流れを一連で理解
  • 脱臼肢位・免荷期間・アプローチ別特徴を混同しないよう整理
  • 過去問ベースに、「なぜその管理が必要なのか」をイメージで覚える

📝 ポイント:変形性股関節症やTHA/BHAは、「画像」「術後リスク管理」「理学療法」の観点から出題されます。ただ暗記するのではなく、臨床イメージとリンクさせて理解することが合格の近道です。

❓ Q&A|よくある質問と回答

❓ Q1. THAとBHA、術後の注意点ってどう違うの?

✅ A:違いは「可動域制限の有無」と「脱臼リスク」にあります。

THA(人工股関節全置換術)は、寛骨臼側も人工物に置換するため、可動域は良好になりますが、そのぶん脱臼リスクが高いです。特に後方アプローチでは、屈曲・内転・内旋の組み合わせで脱臼しやすいため、術後の姿勢や動作に細心の注意が必要です。

一方、BHA(人工骨頭置換術)は寛骨臼を残すため、骨盤側の可動性が制限されることが多く脱臼リスクはTHAよりやや低いですが、インピンジメントによる疼痛や、将来的なTHAへの再置換の可能性もあります。

🔎 ポイント:THA → 可動域↑・脱臼リスク↑/BHA → 安定性↑・将来的に再置換の可能性あり


❓ Q2. THA後の理学療法で一番注意すべきことは?

✅ A:術式(アプローチ)による「脱臼肢位の回避」が最重要です。

たとえば後方アプローチの場合、屈曲90°以上、内転、内旋の組み合わせで脱臼するリスクが高いため、立ち上がり・靴下の着脱・床座り動作などの指導が重要です。

また、術直後は炎症や筋力低下も伴うため、痛みや腫脹の程度を確認しつつ荷重量を調整し、安全に段階的な歩行訓練へと移行していく必要があります。

💡 補足:前方・側方アプローチでは脱臼肢位が異なるため、術式の把握が指導・評価に必須です。

📘 最新ガイドライン|人工股関節置換術の方針と推奨事項(BHA / THA)

✅ 1. 人工股関節置換術に関する国内外ガイドラインの概要

出典概要ポイント
日本整形外科学会(JOA)「変形性股関節症診療ガイドライン」では、保存療法から効果が得られない場合に手術療法(BHA/THA)を選択肢とし、患者背景(年齢・活動度)に応じた術式選択を推奨。高齢者にはBHA、若年〜中年にはTHAが望ましい傾向。
AAOS(米国整形外科外科学会)変形性関節症に対して、疼痛の程度・ADL障害の深刻さを評価基準とし、関節置換術の導入を検討。THAが長期成績に優れるが、患者希望と生活背景が最重視される
NICE(英国医療技術評価機構)関節疾患への手術は、保存療法が無効な場合に限り実施すべきとする。術後は機能回復と生活の質(QOL)改善を最終目的とすることが明記されている。術後の標準化されたリハビリ計画の重要性を強調。

✅ 2. 術式の選択指針(ガイドラインからの要点)

項目推奨術式理由
高齢者で転倒リスクが高い場合BHA(人工骨頭置換術)手術侵襲が小さく、脱臼リスクが比較的低いため
若年者・活動性が高い場合THA(人工股関節全置換術)長期耐用性・機能回復の期待が高いため
両側股関節変性や寛骨臼の損傷を伴う場合THABHAでは疼痛が残る可能性があるため、寛骨臼側も置換すべき

🩺 臨床の現場では、術前評価(X線、関節裂隙の消失、骨嚢胞形成の有無など)に加えて、本人のADL目標や社会的背景を重視したうえで術式を決定するのが原則です。


✅ 3. 術後リハビリの推奨事項(ガイドラインより)

  • 術翌日〜早期離床と理学療法介入を推奨(NICE、AAOS)
  • 術式に応じた脱臼肢位回避を重視(JOA)
  • 荷重開始は医師判断のもと、THAは術後1〜3日で部分荷重開始可BHAはより早期の荷重も可能
  • 歩行自立までは約3〜6週間を目安(AAOSガイドライン)

🔍 補足:最新研究からの知見(エビデンス)

  • 「THAの方がBHAよりも長期的なQOLスコアが高い」
    →(参考:Santaguida PL et al., J Arthroplasty, 2019)
  • 「BHAは高齢者において術後合併症が少なく、THAに匹敵する満足度を得ることがある」
    →(参考:Mistry JB et al., Orthop Clin North Am, 2018)

📚 書籍紹介

  • 『BHA・THA 人工股関節置換術パーフェクト〜人工骨頭置換術・人工股関節全置換術の基本とコツ』(稲葉 裕、神野 哲也、加畑 多文、羊土社)→Amazonリンク
  • 『変形性股関節症診療ガイドライン2024(改訂第3版) 』(日本整形外科学会、日本股関節学会、南江堂)→Amazonリンク
  • 『人工股関節置換術[THA]のすべて−安全・確実な手術のために』(松野 丈夫、メジカルビュー社)→Amazonリンク
  • 『人工股関節置換術』(日本人工関節学会、南江堂)→Amazonリンク
  • 『人工股関節全置換術の理学療法』(対馬栄輝、文光堂)→Amazonリンク

まとめ

変形性股関節症に対するBHAやTHAは、股関節の機能改善と痛みの軽減を目指す大事な手術です。特に進行した股関節の変形がある場合、手術が選択肢となりますが、手術の適応は患者さんの症状や生活状況に大きく依存します。

手術後の回復には、適切なリハビリが欠かせません。免荷期間中の動作制限や筋力低下に対しては、早期のリハビリ開始が大切です。また、患者さん自身ができるホームエクササイズを取り入れることで、回復が加速し、日常生活への復帰がスムーズになります。

国家試験でも、BHATHAに関する基本的な知識は必須。これらの知識をしっかり押さえて、臨床現場でも活かせるようにしましょう。

さいごに

変形性股関節症や人工股関節置換術に関する内容は、症例ごとに異なるため、常に多角的な評価個別の治療アプローチを心がけることが重要です。また、症状があれば早期に病院を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

最後に、この記事が皆さんの知識の一助となり、臨床や試験対策に役立つことを願っています。引き続き、実践的な学びを深めてください!

参考文献

  • 日本整形外科学会『変形性股関節症診療ガイドライン』南江堂
  • 松原 英幸『人工股関節置換術ガイドブック』文光堂
  • 鈴木 康夫『股関節痛を治す本』翔泳社
  • Nils R. Røe, et al. “Total hip replacement: long-term outcomes and complications.” Journal of Orthopaedic Surgery and Research (2020)
  • John A. Hozack, et al. “Outcomes of total hip arthroplasty in patients with osteoarthritis.” Journal of Bone and Joint Surgery (2018)
  • Kiyoshi Kato, et al. “Postoperative rehabilitation following total hip arthroplasty for osteoarthritis.” The Journal of Orthopaedic Science (2019)
  • Takahiro Akiyama, et al. “Effects of early physical therapy after hip replacement on gait and balance.” The Journal of Rehabilitation Research and Development (2020)

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